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局面は,△6七銀成まで。組長はどうしてこんなに強いのだろうといつも驚かされる。組長の手は,「もう勝った」としなっていた。
何か勝負手はないかと考えた。たとえ絶体絶命の局面であっても,大山十五世名人ならば,「災いを転じて福となす」に違いない。常人が投了図かと思う局面で,大山十五世は超人的な金使いで大逆転を成し遂げてきた。もはや「忍」の一字を念じるのみ。そして,▲6八金寄。
勝ちを急ぐ組長は,これを△同成銀として,▲同金,△7八金,▲同金,△同馬とした。ここで角道を遮断する▲4四歩。
△4二歩と角出を狙うが,これに▲7九歩,△5六馬。そこで,▲8五銀に,△同歩。組長は中盤が強すぎるだけあって,やはりこの銀を取ってくれた。▲8四桂,△8三銀打,▲5二銀,△6二金引,▲7二桂成,△同金上,▲8一飛,△7三玉,▲9一飛成,△4四角,▲7七香,△7五桂。
「一間竜に受けなし」というのに,警戒を怠ったようである。▲8二銀,△同金,▲7一竜右,△7二銀,▲8二竜左,△8四玉,▲9五金まで,黒騎士卿の勝ち。
今回は,感想戦を断わって帰宅した。「勝ちゃいいんだという考えだったら道場でやればいい。」と激昂する組長。小生は,感想戦で負け惜しみを散々聞かされ,不眠症という実害を被っている。
上から目線で教わる姿勢のない感想戦では,百害あって一利なしである。小生は,負けたときの悔しさにも「忍」をもって臨むこととしたい。(本年の対戦成績:黒騎士卿46勝対マムシ組長45勝)
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